英単語帳を読み始める前に
言葉は声として外に発することによりコミュニケーションツールとして生かされる.もちろん,言葉は私たちの思考の基となるものだ.私たち日本人は母語としての日本語で思考している.私たち日本人が英語で思考することは,バイリンガルでない限り不可能である.大人になってから英語を習得するならば,バイリンガルになることはできず,最低限度のコミュニケーションをとれるレベルになるのみだ.
英単語,覚えるときにコミュニケーションツールとして役立たせるためには,ネイティブ(英語話者)に最低限通じる発音は必要不可欠である.大人になってからネイティブ並みの発音を習得することは到底不可能であり,ジャパニーズ英語でいいのである.オーストラリア英語,インド英語があるように.
そうは言っても,ある程度の発音のルールは習得しておく必要がある.発音できない音は聞き取れないし,覚えることはできないのだから.
そこで,今回は最低限度の発音のルールを確認しておく.
<<コミュニケーションできるようにする発音 3つのコツ>>
(1)発音記号からカタカナ英語を作る
①ローマ字に直せるところだけカタカナに変換する
②カタカナに直せない「子音でけの部分」はそのまま残す
③アクセントの位置がわかるようにアクセントマーク(')を付ける
カタカナ英語がダメなんじゃない。
つづりではなく、発音記号からカタカナ英語を作ろう!
ネイティブ発音なんて、一生頑張っても、何年も留学しても、絶対に身に付かない。
コミニュケーションが成立すればいいと割り切ろう。
カタカナ発音こそ日本人のための英語習得への道しるべだ。
【発音記号からカタカナ英語を作る】
ː 前の音を伸ばす
ju 「ユ」
ə 弱い「ア」
ʌ 「ア」
ŋ 「ング」
ɔ「ア」に近い「オ」
dʒ+_ 「ジ」+小さい_
ʃ+_ 「シ」+小さい_
tʃ+_ 「シ」+小さい_
di 「デイ」
zi 「ズイ」
si 「スイ」
(2)最後の音は発音しない
(3)日本人が苦手とする7つの発音を練習する
【7つの発音】
①r(rの音)
舌を引いて、口をすぼめた「ウ」の音を出す。そして、そのまま後ろに続く母音を発音する。
ウラ ウリ ウル ウレ ウロ
②l(lの音)
舌の先を上前歯の根元にしっかりと押しつけて「la li lu le lo」と発音する。
③ð(濁るth)
上前歯の下に舌をあてて「ズ」と発音する。
ズア ズイ ズウ ズエ ズオ
④θ(濁らないth)
上前歯の下に舌をあてて「ス」と発音する。
スア スイ スウ スエ スオ
⑤f(fの音)
下唇を上前歯で軽く押さえ「フ」と発音する。
ファ フィ フウ フェ フォ
⑥V(vの音)
下唇を上前歯で軽く押さえ「ヴ」と発音する。
ヴァ ヴィ ヴウ ヴェ ヴォ
⑦æ(アとエの中間のa)
口を横に引き、縦に少し開けた「ア」の口で「エ」と発音する。
参考図書;
1.ローマ字からカタカナ英語を作る方法は、『ガチトレ 英語スピーキング徹底トレーニング』を参考にしています。
2.発音記号と音
発音記号から音がイメージできるように練習します。
そのためのベスト教材は『世界一わかりやすい 英語の発音の授業』です。